虚血性イベントの既往がないASCVD患者におけるPCSK9阻害薬の転帰への影響の評価:リアルワールド・データからの知見

本観察研究では、ASCVDを有しながら既往の虚血性イベントを認めない患者において、PCSK9阻害薬モノクローナル抗体が5年間で虚血性イベントと死亡を有意に減少させ、日常診療における予防効果の可能性を示した。

黄斑中心窩無血管帯拡大を上回る、ベースライン深層毛細血管叢虚血の早期糖尿病網膜症合併症予測能

深層毛細血管叢の geometric perfusion deficit で定量化した虚血は、黄斑中心窩無血管帯拡大よりも早期かつ高リスクの糖尿病網膜症合併症を予測し、GPDd が個別化モニタリングのバイオマーカーとして臨床的に有用であることを示している。

ヘルペス・ゾスター眼症におけるバラシクロビル予防投与の時間的変化:Zoster Eye Disease Studyからの知見

ZEDS試験の本解析は、バラシクロビル予防投与が、ヘルペス・ゾスター眼症における再発性眼内炎症を時間的に限定して抑制し得ることを示唆し、主要評価項目が有意でなくとも1年間の抑制療法を支持する。

妊娠糖尿病亜型がもたらす長期心代謝リスク:10~14年前向き研究からの示唆

本研究では、妊娠糖尿病(GDM)の異なる亜型が、分娩後10~14年時点で前糖尿病、糖尿病、メタボリックシンドローム、心血管疾患のリスク上昇と関連することが示され、罹患女性に対する長期フォローアップを亜型別に行う必要性が強調された。

米国がん手術の待機期間はなぜ延びるのか:全国動向・予測因子・診療への示唆

2012年以降、米国の主要ながんにおいて診断から初回手術までの待機期間は著明に延長し、特に脆弱な集団と高ボリュームの大学病院で不均衡に長くなっていた。これらの結果は、システムレベルでの介入が急務であることを示している。

STEMI一次PCIにおける静脈内ニコランジル:CLEAN試験と関連エビデンスからみた臨床的示唆

CLEAN試験は、STEMIに対する一次PCIへの静脈内ニコランジル併用が12か月臨床転帰を有意に改善しないことを示した。微小血管への利益は示唆されるものの、長期死亡率や梗塞サイズ低下は一貫せず、無選別患者への routine 使用には慎重な解釈が必要である。

プライマリ・ケアにおけるリアルタイム・ベネフィット・ツールの可能性と課題:臨床医の経験から見えた示唆

本稿は、電子カルテに組み込まれたリアルタイム・ベネフィット・ツール(RTBTs)に対するプライマリ・ケア提供者の認識を検討し、不完全なデータや使い勝手の障壁といった課題がある一方で、費用を意識した処方を支える潜在力を示した。

円形脱毛症に対するウパダシチニブの長期有効性と安全性:実臨床エビデンスと機序的知見の包括的レビュー

本レビューでは、円形脱毛症に対するウパダシチニブの最新エビデンスを統合し、長期有効性、安全性、治療反応予測因子に焦点を当てるとともに、Wangらによる実臨床の後ろ向き研究を中心に、臨床データと機序的知見の進展を概説する。

13歳でのスマートフォン入手が青年期のうつ、肥満、睡眠に及ぼす影響:コホート研究のエビデンス統合

本レビューは、13歳でのスマートフォン取得・使用が14歳時のうつ病、肥満、睡眠不足とどのように関連するかを整理し、単なる取得よりも使用強度が健康リスクを媒介すること、さらに行動的対策が有害転帰を軽減し得ることを示す。