喫煙・呼気一酸化炭素・パーキンソン病リスクの関係:疫学的知見と機序的考察

本総説では、喫煙と呼気一酸化炭素濃度がパーキンソン病リスク低下と関連するというエビデンスを検討し、近年の大規模コホートデータとPD病態生理に関する生物学的知見に基づいて、一酸化炭素の保護的役割の可能性を強調する。

遠位脳動脈閉塞におけるテネクテプラーゼの有効性:TASTE無作為化臨床試験の二次解析から得られた知見

TASTE試験の二次解析により、遠位中大脳動脈閉塞患者ではテネクテプラーゼがアルテプラーゼよりも優れた機能的転帰をもたらすことが示され、より末梢の虚血性脳卒中病変への適用を支持する結果が得られた。

オンタリオ州のデータが示す、移民と急性期脳卒中ICUケアの実像

本後ろ向きコホート研究は、オンタリオ州における虚血性脳卒中患者のICU入室率と在室期間に移民ステータスがどのように影響するかを検討した。その結果、長期居住者と比べて入室率は同程度である一方、移民ではICU在室期間が長いことが明らかになった。

中等度虚血性脳卒中の血栓溶解後におけるチカグレロル・アスピリン二重療法:TAPIS試験にみる梗塞パターンの示唆

TAPISサブグループ解析では、チカグレロル・アスピリンと血栓溶解療法の併用が、多発急性梗塞を有する中等度虚血性脳卒中患者の転帰を出血リスクを増やさずに改善しうることが示され、梗塞パターンが早期抗血小板療法の指標となる可能性が示唆された。

CSFバイオマーカーでみる脳アミロイドアンギオパチーの重症度:MRIを超えて見える病態

本研究は、probable cerebral amyloid angiopathyにおいて、脳脊髄液β-アミロイドペプチドがMRIで評価される疾患重症度指標と相関し、CSFバイオマーカーがAlzheimer病様病理とは独立して血管アミロイド負荷を直接反映しうることを示した。

側頭葉てんかんにおける心肺機能障害の背景にある中枢自律神経ネットワーク異常を解明する

本研究は、側頭葉てんかん患者における中枢自律神経ネットワークの変化が、発作間欠期の心肺機能障害に寄与し、SUDEPリスクを高め得ること、さらに術後の結合性変化が自律神経機能に影響することを明らかにした。

早期発症VWMに対するグアナベンズの安全性と有効性:第1/2相単群試験からの知見

本総説では、早期発症 vanishing white matter 病におけるグアナベンズの安全性プロファイルが許容可能であること、および歩行機能低下の遅延に対する有効性を示す最新エビデンスを整理し、トランスレーショナルな薬物動態データと臨床転帰を概説する。