2型糖尿病におけるインスリン中止は促進されるか:GLP-1受容体作動薬と経口薬を比較した退役軍人医療システムの解析

2型糖尿病の退役軍人を対象とした大規模研究では、基礎インスリンにGLP-1受容体作動薬を追加しても、3年間にわたりSGLT-2阻害薬やDPP-4阻害薬と比べてインスリン中止率は改善しなかった。

同種造血幹細胞移植後の続発性自己免疫・炎症性疾患:EBMTレジストリからみた発症率・リスク因子・臨床転帰

本EBMT後ろ向き研究は、allo-HSCT後の続発性自己免疫・炎症性疾患がまれながら臨床的に重要な合併症であることを示し、発症率、リスク因子、患者生存への影響を明らかにした。診断と管理戦略の改善が求められる。

MRD陰性でも残る多発性骨髄腫のリスク:自家移植後の細胞遺伝学的所見が示す予後差

本研究は、自家造血幹細胞移植後に深い MRD 陰性を達成した多発性骨髄腫患者であっても、一部の高リスク細胞遺伝学的異常が無増悪生存期間に依然として影響を及ぼすことを示した。移植後の個別化戦略の必要性を示唆する重要な知見である。
COPDにおける「1回の中等度増悪」が示す予後への影響――12年死亡データと将来増悪リスク解析から見えること

COPDにおける「1回の中等度増悪」が示す予後への影響――12年死亡データと将来増悪リスク解析から見えること

COPDにおける1回の中等度増悪は、その後の増悪リスクと長期死亡率を有意に上昇させる。GOLD 2026ガイドラインで高リスクに再分類する根拠となり、より精緻なリスク層別化による臨床管理の改善を支持する。

白内障手術後の偽水晶体黄斑浮腫リスクは、既往 pars plana vitrectomy 眼で上昇する:大規模後ろ向きコホート研究からの知見

本研究では、既往 pars plana vitrectomy を有する眼で、白内障手術後の cystoid macular edema リスクが有意に高いことが示された。術後の慎重な経過観察と予防的戦略の検討が重要である。

Descemet膜内皮角膜移植術の1年成功を左右する因子:Diabetes Endothelial Keratoplasty Studyからの知見

本稿は、角膜内皮機能障害に対するDMEKの術後1年成功率に影響する因子を検討し、Diabetes Endothelial Keratoplasty Study(DEKS)の結果に基づいて、手術合併症およびドナー・受容者因子の影響を明らかにする。

MLH1プロモーター高メチル化は、dMMR子宮内膜癌における免疫チェックポイント阻害療法後の生存に影響しない

本研究は実臨床データを解析し、MLH1プロモーター高メチル化と Lynch syndrome 関連遺伝子変異が、免疫チェックポイント阻害薬で治療されたミスマッチ修復欠損子宮内膜癌において、同等の奏効率と生存転帰を示すことを明らかにした。

癒着胎盤スペクトラムを再考する:出生前画像診断と個別化手術管理へのトポグラフィー主導アプローチ

本稿では、癒着胎盤スペクトラムにおける出生前画像診断と個別化手術戦略について、トポグラフィーに基づく新しい枠組みを批判的に検討し、術前計画の改善と患者転帰の最適化に寄与する可能性を示す。

MASLDのプロテオーム解析が解き明かす性差エンドタイプと死亡予測能

大規模プロテオーム研究により、性差の影響を受けるMASLDの異なるサブタイプが同定され、全死亡を予測する4蛋白スコアが開発された。これにより、従来の肝臓中心モデルを超えた、個別化されたリスク評価の前進が示された。

ダパグリフロジンは2型糖尿病の脂質代謝をどう変えるか:LDL分解を保ちつつVLDL処理を正常化する

本研究では、ダパグリフロジンはLDL異化を障害せず、2型糖尿病においてVLDL1およびVLDL2の異化を正常生理に近い方向へ有利にシフトさせることが示された。これにより、動脈硬化リスク低減への寄与が示唆される。