下肢大腿切断における陰圧閉鎖療法:現行のランダム化比較試験に関する批判的レビュー

本総説は、大規模下肢切断後の創合併症軽減を目的としたNegative Pressure Therapy(NPT)について、近年のランダム化比較試験のエビデンスを統合し、効果のばらつきと、高リスク亜集団における潜在的有益性を概説する。

早期発症VWMに対するグアナベンズの安全性と有効性:第1/2相単群試験からの知見

本総説では、早期発症 vanishing white matter 病におけるグアナベンズの安全性プロファイルが許容可能であること、および歩行機能低下の遅延に対する有効性を示す最新エビデンスを整理し、トランスレーショナルな薬物動態データと臨床転帰を概説する。

寒波、熱波、および気温の変動が心不全による入院リスクに及ぼす影響:スウェーデンおよびその他の地域からのエビデンス

本総説では、短期的な寒冷および暑熱への曝露が心不全入院リスクを高めることを示すエビデンスを統合し、機序に関わるバイオマーカー研究と遠隔モニタリングの知見を通じて、温度変動が心不全増悪を引き起こす経路を概説する。

思春期・若年成人における5価髄膜炎菌MenABCWYワクチンの免疫原性と安全性:後期臨床試験の統合エビデンス

本レビューでは、第2相および第3相試験データを統合し、5価MenABCWYワクチンがMenB-fHbpおよびMenACWY-CRMワクチンと比べて免疫学的に非劣性であり、忍容性も良好であることを示した。これにより、思春期・若年成人における侵襲性髄膜炎菌感染症に対する、簡便で有効な接種戦略が提示される。

ABOまたはRhD不適合を有する低リスク新生児における直接抗グロブリン試験の役割の再評価

ルーチンDATは、低リスクのABO不適合およびRhD不適合新生児において、経皮ビリルビンモニタリングに比べて追加の臨床的価値が限定的である。選択的DAT使用へのガイドライン転換を支持し、母体抗体スクリーニングの重要性を強調する。

皮膚筋炎におけるBrepocitinibの皮膚転帰:第3相ランダム化臨床試験と二次解析からのエビデンス

Brepocitinibは選択的TYK2/JAK1阻害薬として、国際第3相試験において、皮膚筋炎患者の皮膚病変コントロール、そう痒軽減、QOL改善を52週間にわたり迅速かつ持続的に示し、許容可能な安全性プロファイルを示した。

米国成人のアルコール・オピオイド使用障害における薬物療法受療と医療利用:2022~2023年全国データからの示唆

2022~2023年における米国成人のアルコール使用障害またはオピオイド使用障害では、依存症に対する薬物療法の利用は非常に少なかった。薬物療法の受療は医療利用の増加と関連しており、早期の外来介入戦略の重要性が示唆された。

MezigdomideがIKZF1/IKZF3分解を介してT細胞疲弊を解除し、多発性骨髄腫でサイトカイン経路を再活性化

MezigdomideはIKZF1/IKZF3を標的としてT細胞疲弊を逆転させ、サイトカイン産生を増強し、多発性骨髄腫におけるT細胞エンゲージャーの有効性を高める。これは免疫療法抵抗性克服に向けた画期的知見である。

イングランドにおける成人向けメンタルヘルス・クライシス・ケア:オープン・ダイアローグ対通常の治療――ODDESSI多施設共同クラスター無作為化試験の分析

ODDESSI試験では、精神保健危機にある成人に対するOpen Dialogueと通常治療を比較し、再発までの期間短縮は認められなかった一方、サービスアウトカムの改善と入院減少が示された。

重篤な精神疾患におけるGLP-1受容体作動薬の死亡率と心血管転帰:包括的レビュー

GLP-1受容体作動薬は、重篤な精神疾患(SMI)において、SGLT2阻害薬よりも死亡率および心血管イベントをより効果的に低減し、早期から有益性を示し、双極性障害、うつ病、統合失調症を通じて一貫した効果を示す。セマグルチドは、心代謝健康の改善に特に有望である。

地域剥奪指数と人工内耳の適応:アクセスおよび転帰に及ぼす社会経済的影響

ADIで測定される近隣の社会経済的剥奪は、人工内耳埋め込み前の語音認識および生活の質の低下と関連する一方、埋め込み後の利益には影響しない。これは、社会経済格差が転帰そのものよりも、人工内耳への受療機会とアクセスに主として影響していることを示している。

医療従事者における心血管疾患予防の現状:ESC 2025学会での心血管系健康診断から得られた知見

医療従事者は、医療の中核を担う一方で、心血管予防においてなお大きなギャップを抱えている。ESC Congress 2025では、修正可能なリスクの高頻度、治療の低使用、無症候性アテローム性動脈硬化が示され、個別化された実装戦略の早急な必要性が浮き彫りとなった。

経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)後の短期抗凝固療法と亜臨床的弁尖肥厚:NOTION-4試験によるエビデンスと解析

NOTION-4試験では、TAVR後3か月間のDOAC療法がSAPTと比べて早期HALTの発生を減少させる一方、その効果は中止後に減弱し、血栓予防と出血リスクのバランスをどう取るかという抗凝固戦略の難しさが示された。

高リスク妊娠における子癇前症予防としてのアスピリン一律交付:エビデンスの統合と臨床的意義

高リスク妊娠集団におけるアスピリン1日162 mgの一律交付は、母体・新生児の有害転帰を増やすことなく重症所見を伴う子癇前症を減少させ、リスクベース処方を超えた広範なアスピリン使用を支持する。