Zenker憩室合併輪状咽頭筋機能障害手術後の持続性・再発性嚥下障害をどう見分けるか:POuCH研究からの知見

POuCH研究は、Zenker憩室を伴う輪状咽頭筋機能障害(CPMD)に対する手術成績を明らかにし、患者報告のEAT-10スコアを用いて持続性嚥下障害と再発性嚥下障害を区別した。術後の嚥下障害管理に有用な知見を提供する。

人工内耳埋め込み術用手術器具の最適化:3Dプリント側頭骨モデルが認知負荷に及ぼす差異的影響

本ランダム化比較試験では、患者特異的3Dプリント側頭骨モデルが人工内耳埋め込み術中の術者の認知負荷に与える影響を検討し、執刀医では有益である一方、研修医では負担増加を伴うなど、経験によって異なる効果が示された。

頭頸部癌患者のケアを高める:新規サブスペシャルティ外来緩和医療クリニックから得られた知見

頭頸部癌患者を対象とした外科医主導の外来緩和ケアクリニックにより、症状の有意な改善、生存期間の延長、自宅またはホスピスでの死亡率の高さが示され、多職種が関与するがん診療におけるその有用性が裏付けられた。

再発性鼻咽腔癌における救済内視鏡下鼻咽腔切除術の高リスク解剖学的境界を定義する:エビデンスに基づく手術マップ

本研究は、再発性鼻咽腔癌に対する救済内視鏡下鼻咽腔切除術において、局所制御不良に関連する高リスク解剖学的部位を明確化した手術マップを構築し、患者選択と腫瘍学的転帰の改善を目指したものである。

地域剥奪指数と人工内耳の適応:アクセスおよび転帰に及ぼす社会経済的影響

ADIで測定される近隣の社会経済的剥奪は、人工内耳埋め込み前の語音認識および生活の質の低下と関連する一方、埋め込み後の利益には影響しない。これは、社会経済格差が転帰そのものよりも、人工内耳への受療機会とアクセスに主として影響していることを示している。

MDADI複合スコアの閾値:頭頸部がん患者における嚥下障害の効率的なスクリーニングに向けた新たなアプローチ

本研究は、MD Anderson Dysphagia Inventory(MDADI)が頭頸部がん患者におけるVFSSで評価された嚥下障害の信頼できるスクリーニングツールであることを検証し、臨床的有用性を高めるための簡潔な4項目版を提案している。

共有気道管理のコミュニケーションをつなぐ:多施設麻酔科医調査から見えた課題と示唆

本調査は、共有気道管理における逆説を明らかにしている。すなわち、麻酔科医は耳鼻咽喉科の助言を重視する一方で、システム上の障壁により実際には十分に活用できていない。統合されたコミュニケーション手段と合同研修の必要性が示唆された。

スマートフォンで実現する3D顔面形状解析:顔面神経麻痺を客観的に評価・追跡する新手法

本研究は、スマートフォンで取得した高解像度3D顔面形状が、顔面神経麻痺の重症度を正確かつ客観的に定量化できることを示した。これにより、連続的な評価、早期検出、そして患者モニタリングの向上が可能となる。

鼻副鼻腔病変の診断精度を高める:inverted papillomaとnasal polypの鑑別におけるnarrow-band imagingの有用性

narrow-band imaging(NBI)は、粘膜微小血管パターンを強調することで、inverted papilloma(IP)とnasal polyp(NP)の内視鏡的鑑別を有意に改善し、white-light endoscopy(WLE)よりも高い診断精度を示した。さらに、NBIとWLEの併用により、術前病変評価の診断能は一層向上する。