一卵性双生児間腎移植でのカルシニューリン阻害薬は本当に必要か? 過剰投与を見直す

同一の免疫遺伝学的背景を有するにもかかわらず、一卵性双生児間腎移植レシピエントの半数はカルシニューリン阻害薬を継続しており、25年間にわたり拒絶反応の減少や移植腎生存率の改善という明確な利益は示されていない。このことは、この特殊な集団における免疫抑制実践の厳密な再評価を求めるものである。

ループス腎炎の線維化を読み解く:マクロファージと線維芽細胞の異なる相互作用が腎障害を促進する

ループス腎炎では、空間的に異なるマクロファージ亜集団が不均一な筋線維芽細胞集団と相互作用し、適応不全な線維化と慢性腎障害を促進する。こうした線維炎症回路の同定は、腎機能低下を防ぐ治療標的として有望である。

MASLDにおける心血管・腎・代謝症候群と肝線維化進行・肝関連イベントへの影響

本稿は、心血管・腎・代謝症候群の病期と、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)における肝線維化の重症度、進行、ならびに肝関連イベントとの関連を検討したエビデンスを概説する。CKM病期が高いほど、肝転帰の悪化を独立して予測する。

早期敗血症性ショックにおける腎抵抗指数の反応性とMAP目標の検討:臨床的意義と生理学的考察

本研究では、早期敗血症性ショックにおいて、平均動脈圧(MAP)の一時的上昇に伴う腎抵抗指数(RRI)の変化が、個別化されたMAP目標設定に有用かを検討した。その結果、RRI低下はより高いMAPによる転帰改善を予測せず、RRI低下を示さない患者ではMAP上昇の利益が示唆された。

原発性副甲状腺機能亢進症における臓器障害:全国コホートでみた有病率、進行、治療のギャップ

全国規模のコホート研究により、原発性副甲状腺機能亢進症患者の3分の2が診断時または経過観察中に臓器障害を呈している一方で、副甲状腺摘出術を受ける患者は少なく、罹患負担を軽減し得る治療機会が見逃されていることが示された。
2型糖尿病における糖尿病性腎症の予測バイオマーカーとしての IgG N-グリコシル化プロファイル:統合前向きコホート解析からの知見

2型糖尿病における糖尿病性腎症の予測バイオマーカーとしての IgG N-グリコシル化プロファイル:統合前向きコホート解析からの知見

4つのコホートを統合した解析により、特定の IgG N-グリコシル化パターンが新規発症糖尿病性腎症と有意に関連することが示され、疾患進行における免疫関連機序の関与が示唆された。
透析中の糖尿病を有する退役軍人で示されたCGMの生存利益:全国コホート研究からの示唆

透析中の糖尿病を有する退役軍人で示されたCGMの生存利益:全国コホート研究からの示唆

米国の糖尿病を有する透析中退役軍人において、連続血糖モニタリング(Continuous Glucose Monitoring, CGM)の使用は、非使用と比較して死亡リスクの有意な低下と関連しており、高リスク集団における生存改善の可能性が示された。