重症患者の初回挿管成功に対するロクロニウム投与量の影響:多施設試験の二次解析からの知見

高用量ロクロニウム(>1.2 mg/kg)は、ICU患者における初回挿管成功率の向上と関連していたが、救急部(ED)ではこの利益は認められなかった。これらの所見を確認するには、さらなる無作為化試験が必要である。

周辺小球を伴うメラノサイト性病変の動的リスク層別化:縦断コホート研究からの示唆

縦断的モニタリングにより、メラノサイト性病変における周辺小球の持続と増大の動態は、静的所見のみよりも高い精度でメラノーマリスクを予測し、個別化されたサーベイランス戦略の構築に資することが示された。

相反する臨床試験エビデンスをどう読み解くか:大うつ病に対するゲピロン徐放錠のFDA承認までの軌跡

本稿は、大うつ病性障害に対するゲピロンERのFDA承認について、複数の陰性試験が存在したにもかかわらず承認に至った経緯を批判的に検討し、規制上の柔軟性、統計学的・臨床的観点、ならびに医薬品表示における透明性への含意を論じる。

院外1時間蘇生バンドルは敗血症性ショックの転帰を改善するか:多施設試験の検証

多施設研究により、抗菌薬、輸液、昇圧薬、ヒドロコルチゾンを含む1時間蘇生バンドルを院外で開始することが、敗血症性ショックの28日死亡率に影響するかが検討されたが、死亡率上の有意な利益は認められなかった。

高血圧管理における金銭的インセンティブの臨床的・健康アウトカムを検証する:包括的レビュー

本レビューは、高血圧コントロールに対する医師向け金銭的インセンティブに関するエビデンスを統合し、臨床判断、記録上の血圧コントロール、心血管アウトカムへの影響を精査するとともに、全高血圧集団および境界域高血圧集団の双方に着目してその微妙な効果を概説する。

脳卒中と心臓イベントのはざまで:僧帽弁狭窄症を伴う心房細動におけるDOACsとワルファリンの比較

本研究は、心房細動および僧帽弁狭窄症を有するアジア人患者における直接経口抗凝固薬とワルファリンの実臨床での有効性・安全性を評価し、DOACs では脳卒中リスクが高い一方、心筋梗塞リスクが低いことを示した。

小児半合致HSCTにおける移植後シクロホスファミド後の早期炎症性合併症:臨床的影響と危険因子

この多施設研究では、小児の半合致造血幹細胞移植(haplo-HCT)後早期炎症性合併症の主要な危険因子として末梢血幹細胞の使用が示され、これらのイベントが難治性の急性・慢性移植片対宿主病と関連することが明らかになった。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の腫瘍免疫微小環境を読み解く:CD163・CD11cプロファイリングからみた予後予測

本研究は、CD163およびCD11cの発現に基づいてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の腫瘍免疫微小環境を異なる亜群に分類し、予後との関連と、チェックポイント阻害薬を用いた治療層別化の可能性を示した。

高用量ロクロニウムは重症ICU患者の初回気管挿管成功率を向上させる:多施設試験の二次解析から得られた知見

2件の多施設試験の二次解析により、高用量ロクロニウム(>1.2 mg/kg)はICU患者の初回挿管成功率を改善する一方、救急外来では有意な改善を示さないことが明らかとなった。これにより、気道管理転帰に対する用量依存的影響の可能性が示唆される。

内転型喉頭ジストニアにおけるボツリヌス毒素治療のモニタリングを目的とした自動音響指標の評価

本稿では、内転型喉頭ジストニアにおけるBoNT治療反応の評価指標として、自動音響バイオマーカーであるpitch strengthとpercent vocal creakの有用性を検討した。従来指標との相関は良好であった一方、群レベルでの感度には限界があり、補助的評価法としての位置づけが示唆された。

開放メッシュ鼠径ヘルニア修復後の再発と合併症に対する手術件数の影響:スウェーデン全国コホートからの知見

スウェーデン全国規模の大規模研究により、待機的な開放前方メッシュ鼠径ヘルニア修復術では手術単位の症例数が再発率に与える影響はごくわずかである一方、低件数施設では緊急修復時のリスクが高いことが示された。