角膜後面/前面半径比は IOL 度数計算にどう影響するか:Total Keratometry の役割を再考する

本研究は、角膜後面/前面半径比(posterior-to-anterior radius ratio, PAR)が、眼内レンズ(IOL)度数計算における標準角膜曲率測定(K)と total keratometry(TK)の屈折予測差に影響することを示し、PAR が個別化された角膜曲率測定アプローチの潜在的バイオマーカーとなりうることを示唆している。

米国臨床実践におけるVoretigene Neparvovec-rzylの長期安全性と眼科転帰:多施設観察研究の中間解析

約4年にわたる実臨床データにより、voretigene neparvovec-rzylは遺伝性網膜ジストロフィーに対して長期安全性を維持し、持続的な視機能改善を示したことが確認された。脈絡網膜萎縮を含む手技関連有害事象は管理可能であった。

未熟児網膜症に対するanti-VEGFとレーザー光凝固術の神経発達予後:米国眼科学会レビューから見える知見

本レビューは、未熟児網膜症に対する抗VEGF注射とレーザー光凝固術後の神経発達転帰に関する現時点のエビデンスを統合し、長期的な認知・発達への有意差は認められないと結論づけています。

黄斑中心窩無血管帯拡大を上回る、ベースライン深層毛細血管叢虚血の早期糖尿病網膜症合併症予測能

深層毛細血管叢の geometric perfusion deficit で定量化した虚血は、黄斑中心窩無血管帯拡大よりも早期かつ高リスクの糖尿病網膜症合併症を予測し、GPDd が個別化モニタリングのバイオマーカーとして臨床的に有用であることを示している。

ヘルペス・ゾスター眼症におけるバラシクロビル予防投与の時間的変化:Zoster Eye Disease Studyからの知見

ZEDS試験の本解析は、バラシクロビル予防投与が、ヘルペス・ゾスター眼症における再発性眼内炎症を時間的に限定して抑制し得ることを示唆し、主要評価項目が有意でなくとも1年間の抑制療法を支持する。

小児近視抑制における双面複合デフォーカス眼鏡の有効性と安全性:エビデンスを総覧する

本総説では、双面複合デフォーカス(DSCD)眼鏡レンズに関するエビデンスを統合し、小児における近視進行抑制および眼軸長伸長抑制に有意な有効性が認められることを示すとともに、他の眼鏡ベース介入や機序的知見との関連から位置づけている。

タンザニアにおける専門医への紹介を要する糖尿病網膜症の検出を目的とした4つのAIシステムの性能比較:実臨床環境での評価

本研究は、タンザニアにおける糖尿病網膜症スクリーニングを目的に、4つの市販AIシステムを評価し、紹介対象DRおよび増殖糖尿病網膜症に対して高い感度を示した。資源制約のある環境での実装に向けた重要な検討事項も示されている。

GLP-1受容体作動薬使用者における視神経乳頭crowdingとNAIONリスク層別化:大規模多施設研究からの知見

本多施設共同研究では、GLP-1受容体作動薬曝露のある非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)患者と非曝露患者の間で視神経乳頭crowdingに差は認められず、むしろ小さいcup-to-disc ratioがNAIONリスク上昇と強く関連することが示された。

小児発症ブドウ膜炎の診断遅延をどう減らすか:その要因と対策を読み解く

英国全土を対象とした本研究は、小児非感染性ブドウ膜炎における診断遅延に寄与する主要因子を特定し、視力を脅かす合併症を予防するためには、プライマリ・ケアでの認識向上と円滑な紹介経路の整備が必要であることを示した。

小児・思春期の近視管理に役立つ新指標:世界規模の眼軸長パーセンタイルチャート

地域別・性別別の新しい眼軸長パーセンタイルチャートは、児童・青少年の近視モニタリングと管理に重要な基準値を提供し、地域差を明らかにするとともに、増加する近視率に対する的確な介入を後押しする。