二分法から個別化へ:機械学習による確率スコアで蝸牛インプラント適応判定を高度化

本研究は、検証済みの機械学習ツールにより、個別化された確率スコアを提示し、蝸牛インプラント適応スクリーニングを改善する手法を示した。従来の二分法的ルールを上回り、患者ごとの説明支援を可能にするとともに、境界症例の同定に有用である。

TKI治療CML生存者の健康障害:BMT生存者・非がん対照との比較からみる臨床レビュー

本レビューでは、長期TKI治療を受けたCML生存者の健康状態障害について、BMT生存者およびがん既往のない対照群との比較エビデンスを統合し、機能障害、活動制限、フレイル、QOLへの影響を概説する。あわせて、厳密なサバイバーシップケアの必要性を強調する。

肺機能検査における患者体験と理解を高める:患者中心教育に関する質的研究

本質的な質的研究により、肺機能検査を受ける患者は、情緒面と情報面の課題に直面していることが示された。共同作成された教育パンフレットは理解を改善し、不安軽減にも寄与する可能性があり、呼吸器診断における患者中心の検査前教育の重要性が示唆された。

近視進行抑制を目的とした高非球面レンズレット搭載眼鏡レンズ:無作為化臨床試験

本総説では、最近のランダム化臨床試験および実臨床データを統合し、高非球面レンズレット(HAL)眼鏡レンズが小児の近視進行を抑制するうえで安全かつ有効であることを確認するとともに、比較有効性、視機能、長期転帰に焦点を当てて概説する。

認知症患者の手術意思決定をどう進めるか:臨床上の課題と示唆

認知症患者の手術意思決定では、認知症の認識の難しさ、介護者への依存、エビデンスに基づくガイドラインの不足など、臨床医は多面的な課題に直面している。これらは、より良いコミュニケーションと統合的なケア経路の必要性を示している。

世界と地域のはざまを埋める:オーストラリア・ニュージーランドの医学生におけるグローバル外科教育の評価

本研究は、オーストラリアとニュージーランドの医学生におけるグローバル外科教育の著しい不足を明らかにし、カリキュラム上の接触機会は限られている一方で、学生の関心と医学教育への導入支持は強いことを示した。

高アビディティcathepsin-G特異的CAR T細胞の創製:急性骨髄性白血病に対する有望な治療戦略

本稿では、機能的特性を強化した高アビディティcathepsin-G特異的CAR T細胞の開発を概説し、造血毒性を伴うことなく急性骨髄性白血病を選択的に標的化できる可能性、ならびに前臨床での有効性、機序的知見、臨床応用の可能性を示している。

Histidine-rich glycoproteinによる血小板接着・凝集制御:機序の解明と臨床的意義

Histidine-rich glycoprotein(HRG)は、血小板受容体GPIbαおよびGPIIb/IIIaに結合し、VWFおよびフィブリノゲンと競合することで血小板接着・凝集を直接調節し、血栓形成を抑制する。敗血症およびCOVID-19ではHRG低下が血小板反応性亢進と関連する。

高リスク結腸直腸癌肝転移に対する肝切除後の健康関連QOL:生存を超えた縦断的検討

本前向き研究では、高リスクの結腸直腸癌肝転移に対する肝切除術後、健康関連QOL(HR-QoL)は直後に低下するものの、再発のない患者では1年以内にベースラインへ回復、あるいはそれを上回ることが示された。癌再発が長期的QOLに及ぼす影響の大きさが示唆される。