女性退役軍人における尿失禁の重症度と治療成績に及ぼす心理的・トラウマ関連因子

本研究では、心理的ストレス、不安、PTSD、軍関連性暴力が、女性退役軍人における尿失禁の重症度上昇および行動療法への反応に関連することが示され、トラウマ・インフォームド・ケアの重要性が裏付けられた。

13歳でのスマートフォン入手が青年期のうつ、肥満、睡眠に及ぼす影響:コホート研究のエビデンス統合

本レビューは、13歳でのスマートフォン取得・使用が14歳時のうつ病、肥満、睡眠不足とどのように関連するかを整理し、単なる取得よりも使用強度が健康リスクを媒介すること、さらに行動的対策が有害転帰を軽減し得ることを示す。

スウェーデン登録データが示す精神疾患の遺伝的リスク構造

本研究は、スウェーデンの高品質登録データを用いて18種類の精神疾患および物質使用障害における遺伝的リスク構造を解析し、6つの異なる遺伝的因子を同定するとともに、疾患間に共通する遺伝的影響と疾患特異的な影響を明らかにした。

相反する臨床試験エビデンスをどう読み解くか:大うつ病に対するゲピロン徐放錠のFDA承認までの軌跡

本稿は、大うつ病性障害に対するゲピロンERのFDA承認について、複数の陰性試験が存在したにもかかわらず承認に至った経緯を批判的に検討し、規制上の柔軟性、統計学的・臨床的観点、ならびに医薬品表示における透明性への含意を論じる。

GLP-1受容体作動薬はアルコールおよび薬物使用障害による入院を減少させる可能性がある:スウェーデンの全国規模の調査からの知見

スウェーデンの登録データを用いた本研究では、GLP-1受容体作動薬が治療中のアルコール使用障害・物質使用障害に関連する入院を有意に減少させ、とくにアルコール使用障害では治療中止後もしばらく効果が持続することが示された。

うつ病に対する加速型経頭蓋磁気刺激:機能的結合ベース標的と頭皮ベース標的の比較無作為化臨床試験

本無作為化試験では、治療抵抗性うつ病に対する加速型TMSの標的設定として、機能的結合ベースと頭皮ベースを比較した。その結果、個別化された機能的結合ガイド下標的設定の方が、より大きな抗うつ効果を示した。

統合失調症の症状改善はいつ起こるのか:6件の抗精神病薬試験から見えた時間的変化

本解析では、6件の抗精神病薬試験から、統合失調症の症状領域ごとに異なる時間的改善パターンが示された。敵意・興奮は最も早く反応し、陰性症状と認知症状はより遅く改善するため、臨床医が治療反応の見通しを立てるうえで有用である。

PTSDリスクを有する外傷患者の精神保健ケア格差をどう埋めるか:ソーシャルワーカーの視点

本稿は、PTSDリスクを有する外傷外科患者の精神保健サービスにおける現状の課題と強みを検討し、ガイドライン活用の不十分さ、ケア上の障壁、ならびに心理社会的支援を改善する機会を概説する。
青少年の同輩影響が精神障害リスクに与える作用:集団コホートにおける診断と遺伝的素因

青少年の同輩影響が精神障害リスクに与える作用:集団コホートにおける診断と遺伝的素因

青少年期の同輩ネットワーク、特に後期中等教育の場では、同輩の診断済み疾患と遺伝的素因を通じて、精神障害リスクの軌跡に有意な影響が及ぶ。しかも、その影響にはサブタイプ特異的な作用と障害横断的な作用が認められる。
双極性障害における脳内リチウム動態の違い:1日1回投与と1日2回投与を比較した7Li MRI研究

双極性障害における脳内リチウム動態の違い:1日1回投与と1日2回投与を比較した7Li MRI研究

本研究では、高度な7Li MRIを用い、双極性障害患者における脳内リチウム動態が血清リチウム濃度に密接に追随することを、1日1回投与と1日2回投与の比較から明らかにした。投与スケジュールと治療モニタリングへの示唆を含む。
思春期メンタルヘルスケアとスティグマ:ARTEMIS無作為化臨床試験と関連エビデンスからの示唆

思春期メンタルヘルスケアとスティグマ:ARTEMIS無作為化臨床試験と関連エビデンスからの示唆

本レビューは、ARTEMIS試験および関連研究のエビデンスを統合し、地域ベースの思春期メンタルヘルスケアとスティグマ低減に関する介入効果、実装上の課題、ならびに低・中所得環境における翻訳可能性を概説する。