オンタリオ州のデータが示す、移民と急性期脳卒中ICUケアの実像

本後ろ向きコホート研究は、オンタリオ州における虚血性脳卒中患者のICU入室率と在室期間に移民ステータスがどのように影響するかを検討した。その結果、長期居住者と比べて入室率は同程度である一方、移民ではICU在室期間が長いことが明らかになった。

中等度虚血性脳卒中の血栓溶解後におけるチカグレロル・アスピリン二重療法:TAPIS試験にみる梗塞パターンの示唆

TAPISサブグループ解析では、チカグレロル・アスピリンと血栓溶解療法の併用が、多発急性梗塞を有する中等度虚血性脳卒中患者の転帰を出血リスクを増やさずに改善しうることが示され、梗塞パターンが早期抗血小板療法の指標となる可能性が示唆された。

CSFバイオマーカーでみる脳アミロイドアンギオパチーの重症度:MRIを超えて見える病態

本研究は、probable cerebral amyloid angiopathyにおいて、脳脊髄液β-アミロイドペプチドがMRIで評価される疾患重症度指標と相関し、CSFバイオマーカーがAlzheimer病様病理とは独立して血管アミロイド負荷を直接反映しうることを示した。

側頭葉てんかんにおける心肺機能障害の背景にある中枢自律神経ネットワーク異常を解明する

本研究は、側頭葉てんかん患者における中枢自律神経ネットワークの変化が、発作間欠期の心肺機能障害に寄与し、SUDEPリスクを高め得ること、さらに術後の結合性変化が自律神経機能に影響することを明らかにした。

早期発症VWMに対するグアナベンズの安全性と有効性:第1/2相単群試験からの知見

本総説では、早期発症 vanishing white matter 病におけるグアナベンズの安全性プロファイルが許容可能であること、および歩行機能低下の遅延に対する有効性を示す最新エビデンスを整理し、トランスレーショナルな薬物動態データと臨床転帰を概説する。

神経線維腫症1型における新たな血管性病変としてのチェリーアンジオーマ:疫学と病態機序の新知見

Cherry angiomas は Neurofibromatosis Type 1(NF1)患者で有意に高頻度かつ若年で出現し、血管細胞における NF1 の両アレル不活化と関連していた。本発見は NF1 の血管表現型を拡張し、NF1関連血管症を理解するための新たなモデルを提供する。

若年発症の潜因性虚血性脳卒中と静脈血栓塞栓症の最近の機械的リスク因子:SECRETO研究による新たな知見

本多施設研究では、最近の機械的静脈血栓症リスク因子が若年成人の原因不明脳梗塞リスクを有意に高めることが示された。特に40歳未満および卵円孔開存を有する患者で関連が強く、血栓性素因マーカーとは独立していた。