AHA提唱のがん関連虚血性脳卒中分類を検証する:再分類の実態と予後への影響

背景

活動性がんを有する患者における虚血性脳卒中は、複数の脳卒中機序が同時に存在しうるため、しばしば病型分類が困難である。TOAST などの従来の脳卒中分類体系は一般の脳卒中集団を対象に設計されており、このような事象を原因不明脳卒中(cryptogenic stroke)と分類することが少なくない。すなわち、単一の明確な原因が特定されないという扱いである。しかし、がん患者では、高凝固能、播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation, DIC)、非細菌性血栓性心内膜炎(nonbacterial thrombotic endocarditis, NBTE)、治療関連血栓症、腫瘍関連塞栓などの、がんに関連した潜在的機序が脳卒中の真の駆動因子である可能性がある。このギャップに対応するため、米国心臓協会(American Heart Association, AHA)は最近、がん関連虚血性脳卒中分類(cancer-related ischemic stroke classification, CRIS)を提唱し、がんそのものとより関連が深い脳卒中を同定することを目的とした。

本研究では、CRIS フレームワークが実臨床患者における脳卒中分類をどのように変化させるか、また従来の TOAST 方式よりも予後予測に有用かどうかを評価した。

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