心房細動患者におけるクローン性造血と無症候性脳病変・認知機能低下の関連:統合レビュー

クローン性造血(CHIP)は、心房細動患者における無症候性脳病変の増加および進行性の認知機能低下と有意に関連しており、患者管理および今後の研究に示唆を与える新たな神経血管リスク因子であることが示されている。

TKI治療CML生存者の健康障害:BMT生存者・非がん対照との比較からみる臨床レビュー

本レビューでは、長期TKI治療を受けたCML生存者の健康状態障害について、BMT生存者およびがん既往のない対照群との比較エビデンスを統合し、機能障害、活動制限、フレイル、QOLへの影響を概説する。あわせて、厳密なサバイバーシップケアの必要性を強調する。

近視進行抑制を目的とした高非球面レンズレット搭載眼鏡レンズ:無作為化臨床試験

本総説では、最近のランダム化臨床試験および実臨床データを統合し、高非球面レンズレット(HAL)眼鏡レンズが小児の近視進行を抑制するうえで安全かつ有効であることを確認するとともに、比較有効性、視機能、長期転帰に焦点を当てて概説する。

Histidine-rich glycoproteinによる血小板接着・凝集制御:機序の解明と臨床的意義

Histidine-rich glycoprotein(HRG)は、血小板受容体GPIbαおよびGPIIb/IIIaに結合し、VWFおよびフィブリノゲンと競合することで血小板接着・凝集を直接調節し、血栓形成を抑制する。敗血症およびCOVID-19ではHRG低下が血小板反応性亢進と関連する。

婦人科腫瘍学における初期相試験と後期相試験の比較:試験完了・報告・人種的少数者登録の動向

本総説は、婦人科腫瘍学における初期相試験と後期相試験を比較し、試験完了、論文化、人種・民族的少数者集団の登録における格差を明らかにしている。包摂性と報告の改善の必要性を強調する内容である。

神経フィラメント軽鎖Zスコアの変化に基づく、再発型多発性硬化症患者における治療モニタリングの精緻化

血清ニューロフィラメント軽鎖(sNfL)のZスコア変動は、再発型多発性硬化症(RMS)における治療反応のモニタリングを強化し、従来の臨床評価およびMRI評価を補完する予後情報として疾患活動性の予測に寄与する。

国際的な実臨床データ連携でリンパ腫治療成績を変える:Global Lymphoma Registry Alliance のロードマップ

本総説は、Global Lymphoma Registry Alliance が提示するロードマップを概説し、多国間の実臨床データ連携を通じてリンパ腫の異質性に対応し、治療戦略を最適化し、データの標準化、多主体連携、革新的なレジストリ統合を基盤として、世界規模で患者転帰の改善を図る方策を検討する。

戦時下の殺害体験に対する心理療法:退役軍人のPTSDと道徳的傷害治療を前進させる

本総説は、戦時下の殺害がもたらす心理的影響に対する心理療法的介入について、重要な無作為化臨床試験のエビデンスと補完的文献を統合し、退役軍人におけるPTSD、道徳的傷害、心理社会的機能の改善に焦点を当てている。

閉経後ホルモン療法はアルツハイマー病の神経病理に関係するのか:大規模コホート研究が示す新知見

本総説では、閉経後ホルモン療法(menopausal hormone therapy, MHT)、とくにエストロゲン単独療法が、アルツハイマー病の神経病理学的変化および臨床的認知症リスクの低下と関連することを示した最新エビデンスを整理し、バイオマーカーとの相関、臨床転帰、ならびに閉経後女性における治療戦略への示唆を概説する。

腸内細菌由来イミダゾールプロピオネートは冠動脈疾患の心代謝リスクを予測するか:エビデンスと臨床的意義

腸内細菌叢由来代謝産物である循環イミダゾールプロピオネートは、冠動脈疾患患者における主要心血管有害事象の独立した予測因子として浮上しており、個別化リスク層別化と治療標的に関する新たな知見を提供する。

韓国の敗血症における発症動向・転帰・死亡リスク因子:全国コホート研究と関連エビデンスからの示唆

本レビューは、2011年から2022年にかけての韓国における敗血症の全国疫学動向を統合し、発症率の増加、院内死亡率の低下、主要な臨床的・社会経済的死亡決定因子、ならびに関連する補完研究を整理する。

小児毛細血管拡張性運動失調症におけるカプセル化デキサメタゾンリン酸エステルの神経学的影響と安全性:NEAT第3相試験からの知見

NEAT第3相試験では、6~9歳の運動失調毛細血管拡張症小児に対する赤血球封入デキサメタゾンリン酸ナトリウムの安全性が確認された一方、プラセボを上回る統計学的に有意な神経学的改善は示されなかった。