南アフリカにおける10価・13価肺炎球菌結合型ワクチンの乳児初回接種後、5歳までの免疫原性:ブースター追加を伴う延長RCT追跡

南アフリカにおける10価・13価肺炎球菌結合型ワクチンの乳児初回接種後、5歳までの免疫原性:ブースター追加を伴う延長RCT追跡

本総説は、南アフリカのランダム化比較試験におけるPCV10およびPCV13の1+1/2+1小児接種スケジュールを比較した長期免疫原性データを統合したものである。PCV13の1+1スケジュールは5歳まで持続的な免疫を維持し、既存の接種プログラムにおけるスケジュール最適化を支持する。
胸部CTにおける気道粘液栓:COPDおよび肺機能が保たれた症例の呼吸器予後を予測する重要な手がかり

胸部CTにおける気道粘液栓:COPDおよび肺機能が保たれた症例の呼吸器予後を予測する重要な手がかり

この中国前向きコホート研究では、胸部CTで確認される気道粘液栓が、スパイロメトリーが保たれている人を含む集団においても増悪リスクおよびCOPD発症リスクの上昇と関連しており、早期COPDの検出と管理における予後予測価値が示された。

血漿sRAGEバイオマーカーがARDSの個別化肺リクルートメント戦略を導く:LIVE試験からの知見

ベースライン血漿sRAGE値は、ARDSにおける肺リクルートメントの死亡率改善効果の差を識別し、炎症性表現型とは異なり、個別化換気戦略の構築を可能にする。sRAGE高値患者はリクルートメント手技の恩恵を受ける一方、低値患者ではリスク上昇が認められる。

COPDと2型糖尿病はどちらが骨に厳しいのか:全国規模傾向スコアマッチ・コホート研究が示す比較リスク

本研究では、COPDはT2DMよりも骨健康に対するリスクが高く、COPDとT2DMの併存は骨粗鬆症および骨折リスクをさらに増大させること、特に男性でその傾向が強いことが示されました。骨健康スクリーニングの対象を絞り込む必要性が示唆されます。

ショック評価をさらに高精度に:蘇生TEE併用経食道肺超音波の実現可能性と臨床的意義

人工呼吸管理下のショック患者において、経食道肺超音波を蘇生目的経食道心エコーに組み合わせることで、追加の手技時間を最小限に抑えつつ、術者報告によるショック病因の同定率が向上し、臨床的有益性の可能性が示された。

時間正規化抗Aspergillus IgG動態による新たな慢性肺アスペルギルス症モニタリング指標

慢性肺アスペルギルス症(CPA)の病勢進行を、時間正規化した抗Aspergillus IgG動態でモニタリングする手法は、病勢悪化の早期検出に有望であり、画像検査や微生物学的評価と併せた適時の臨床再評価を支える可能性がある。

CFTR調節薬の時代における、嚢胞性線維症の肺機能に対する吸入抗菌薬の影響の変化

米国嚢胞性線維症財団登録データの解析により、吸入抗菌薬の肺機能改善効果は主として慢性Pseudomonas aeruginosa感染で認められる一方、CFTRモジュレーター使用の拡大に伴いその上乗せ効果は低下していることが示された。さらに、Pa陰性患者では肺機能改善が得られないまま二次感染リスクが高まる傾向が明らかとなった。

喫煙状況別にみた重症喘息における生物学的製剤の転帰:SHARP欧州レジストリからの示唆

SHARPレジストリのデータは、喫煙状況にかかわらず、生物学的製剤が重症喘息患者の臨床転帰を同等に改善することを示し、従来の処方上の慎重姿勢に疑問を投げかけるとともに、包括的な治療アプローチの必要性を示唆している。

悪性胸水の診断:胸腔穿刺と胸腔鏡下胸膜生検、どちらが費用対効果に優れるか

本研究は、既往または活動性の悪性腫瘍を有する悪性胸水患者において、胸腔穿刺(胸水細胞診)と胸腔鏡下胸膜生検のどちらがより費用対効果に優れるかを検討し、最適な診断選択を導く胸水細胞診感度の閾値を示している。

定量的CTで見えるCOPDの新分類:粘液栓・肺気腫の混合表現型が増悪リスクを予測する

本総説では、COPDにおける粘液栓および肺気腫の定量的CTマーカーに関する最新エビデンスを統合し、急性増悪リスクおよび臨床的不均一性に対する両者の複合的影響を概説するとともに、個別化されたリスク層別化と治療標的化への示唆を論じる。