注目ポイント
t(4;14)染色体転座を有する多発性骨髄腫(Multiple Myeloma, MM)では、ヒストンメチル基転移酵素NSD2が過剰発現しており、高リスクで進行性の疾患表現型を駆動する。今回、選択的なNSD2-リガンド指向性分解剤(NSD2-ligand-directed degrader, NSD2-LDD)が見いだされ、発癌性NSD2アイソフォームを強力に除去して異常なエピゲノム制御プログラムを逆転させることが可能となった。NSD2-LDD治療は、ニッチ相互作用や腫瘍増殖を含むMM関連表現型を阻害し、前臨床t(4;14)モデルにおいて生存期間を延長した。これにより、本サブグループに対する有望な標的治療戦略が示された。
