はじめに
がん医療では、患者中心のアプローチがますます重視されており、共同意思決定(Shared Decision Making, SDM)は治療計画における中核的な要素となっている。患者が意思決定に積極的に関与することは、自律性の尊重につながるだけでなく、満足度や治療アドヒアランスの向上にも寄与し得る。しかし、がん治療の選択は複雑で感情的負担も大きいため、患者に相当な意思決定負担をもたらす可能性がある。臨床医がこの負担をどのように認識し、どのように対処しているのかを理解することは、SDM を最適化し、患者が圧倒されることなく適切な支援を受けるうえで極めて重要である。