はじめに
子宮内膜癌、卵巣癌、子宮頸癌は、世界的にみて主として中高年女性に発症する主要な婦人科悪性腫瘍です。しかし、50歳未満の若年女性は、危険因子、腫瘍生物学、臨床転帰が大きく異なり得る独立した集団です。この年齢層における時系列変化を理解することは、彼女たち特有のニーズに合わせたスクリーニング、予防、および治療戦略を最適化するうえで極めて重要です。ノルディック諸国は、40年にわたる包括的で質の高いがん登録を有しており、1980年から2023年にかけてこれらのがんの罹患率、有病率、死亡率、ならびに生存率の変化を解析するうえで貴重な環境を提供します。本稿では、Gynecologic Oncology に掲載された Riese らの最新研究を批判的に検討し、ノルディック諸国の0~49歳女性における婦人科がん動向に関する知見と、その臨床および公衆衛生上の意義を統合的に整理します。