はじめに
緑内障は、網膜神経線維層(retinal nerve fiber layer, RNFL)の構造的障害とそれに対応する視野障害を特徴とする進行性の視神経障害であり、しばしば眼圧(intraocular pressure, IOP)の上昇を伴う。臨床現場では通常、診察室で測定したIOPを治療方針の決定および病勢管理の指標として用いる。しかし、診察室での眼圧が一見良好に管理されているにもかかわらず、機能的・構造的な進行が急速に続く患者も存在し、リスク層別化におけるギャップが示唆される。本研究では、IOP負荷試験、とくに水飲み試験(water-drinking test, WDT)の有用性を評価し、通常の診察室眼圧測定では捉えきれない、より速い病勢進行リスクを有する緑内障眼の同定を目的とした。
