序論と背景
救急外来(emergency department, ED)における診断は、臨床意思決定の基盤である。迅速かつ正確で、しかも適切に伝達された診断推論は、適切な治療方針、入院・帰宅の判断、ならびにフォローアップを導く。しかし、診断上の破綻――遅延、不正確さ、コミュニケーション不全――は、依然として予防可能な有害事象の主要因である。研究および質改善を支える、運用可能でED特有の用語の必要性を踏まえ、多分野の専門家パネルは改変RAND/UCLA法を用いて、diagnostic excellence と missed diagnostic opportunity(MDO)という2つの中核概念の正式定義を作成した。Annals of Emergency Medicine に掲載された本研究(Berdahl et al., 2026)は、概念的構成要素を、研究、測定、安全プログラムで使用できる実践的な言語へと落とし込んでいる。
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