ハイライト
- 2026年のJAMA Internal Medicineに掲載されたVermaらによるクラスターランダム化臨床試験は、終末期肝疾患(end-stage liver disease, ESLD)に対する構造化された緩和ケアが、一次緩和ケアの訓練を受けた肝臓専門医によって効果的に提供し得ることを、現時点で最も強く示すエビデンスを提示した。
- 米国19施設、非代償性肝硬変または肝細胞癌の935例を対象に、肝臓専門医主導群と緩和ケア専門医主導群のいずれにおいてもQOLは有意に改善し、肝臓専門医による介入は事前に規定された非劣性基準を満たした。
- 副次評価項目も同様の傾向を裏づけた。症状負荷と抑うつはいずれの群でも改善し、患者満足度は肝臓専門医群でより大きく改善したことから、肝疾患診療に組み込まれた臨床医によるケアは、継続性と受容性の面で実務上の利点をもつ可能性が示唆された。
- これらの知見は、症状緩和、コミュニケーション、患者中心アウトカムに対する一貫した利益を示してきた重症疾患における緩和ケアの広範なエビデンスと整合し、肝臓学における大きな実装上のボトルネック、すなわち専門的緩和ケアへのアクセス制限の解決にも寄与する。
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