背景
救急外来でのトリアージは、緊急対応が必要な患者と、ある程度待機しても安全な患者を迅速に識別するために設計されている。しかし、混雑した救急外来では、トリアージが常に完全に正確とは限らない。実際には重症であるにもかかわらず優先度を低く判定される患者がおり、これは過小トリアージ(undertriage)と呼ばれる。一方で、比較的緊急性が低い患者が必要以上に高い優先度に割り当てられることがあり、これは過大トリアージ(overtriage)と呼ばれる。いずれも、患者が治療を受けるまでの速さや、ひいては転帰に影響し得る。
本研究では、救急外来におけるトリアージ不一致が、診療の遅延、救急外来滞在時間の延長、集中治療室(Intensive Care Unit, ICU)入室、および短期死亡と関連するかどうかを検討した。さらに、トリアージの状態が実際の医療ニーズとより一致していた患者と比べて、過小トリアージ患者および過大トリアージ患者で、患者背景や最近の医療利用に違いがあるかどうかも探索した。
