序論:脳卒中後ケアの未充足なニーズ
脳卒中後のてんかん(PSE)は、虚血性脳卒中と出血性脳卒中の最も深刻な長期合併症の一つです。急性症状性発作は血管イベント発生後1週間以内に起こりますが、慢性てんかんの発症には抗発症という複雑な生物学的過程が関与します。現在、臨床ガイドラインでは、てんかんを予防するために抗けいれん薬(ASMs)の予防的な使用を推奨していません。これは、現行の薬剤が病態の進行を変えるのではなく、単に症状を抑制するだけであるという証拠の不足が主な理由です。
エスリカルバゼピン酢酸塩(ESL)は、1日に1回投与される電位依存性ナトリウムチャネルブロッカーで、チャネルの不活性状態を標的とします。前臨床モデルでは、その神経保護作用と抗発症作用の可能性が示されています。BIA-2093-213試験は、ESLの早期介入が高リスク患者の無誘因発作のリスクを変更できるかどうかを決定する重要な一歩となっています。
