
注目ポイント
- 1,722例の膵頭十二指腸切除術(pancreaticoduodenectomy, PD)において、膵切除後出血(postpancreatectomy hemorrhage, PPH)は7.8%に認められ、Grade B/C出血は5.2%を占めた。
- 最も多い出血源は膵空腸吻合部であり、従来関与が強調されてきた胃十二指腸動脈(gastroduodenal artery, GDA)などを上回った。
- 臨床的に意義のある術後膵瘻(clinically relevant postoperative pancreatic fistula, CR-POPF)を有する患者では、胆汁漏(bile leak)とグラム陰性菌感染、とくに Klebsiella pneumoniae 感染が、重症PPHの独立した予測因子であった。
- 出血源が同定できない出血として定義される原因不明出血(cryptogenic hemorrhage)は、重症PPHの約4分の1を占め、死亡率の低さと関連していた。