ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の概要
ヘパリン起因性血小板減少症(Heparin-Induced Thrombocytopenia, HIT)は、一般的に用いられる抗凝固薬であるヘパリンで治療中の患者に発生する、重篤な免疫介在性有害反応である。HITは、血小板第4因子(Platelet Factor 4, PF4)とヘパリンによって形成される複合体に対する抗体の産生を特徴とする。これらの抗体は血小板を活性化し、基礎に血小板減少が存在するにもかかわらず、逆説的な血栓傾向を引き起こす。HITを迅速に診断・管理できない場合、静脈血栓症および動脈血栓症、四肢虚血、さらには致死的転帰に至る重篤な合併症を来し得る。
