はじめに
デング熱は世界で最も急速に広がっている蚊媒介性ウイルス感染症であり、熱帯および亜熱帯地域における主要な公衆衛生上の課題となっています。都市化や気候変動によりデング熱の発生率が上昇し、治療薬、診断法、補助療法に関する臨床研究が強化されています。しかし、試験で測定されるアウトカムの多様性と測定方法の違いにより、研究の比較、メタアナリシスでのデータ統合、試験結果の臨床・政策決定への翻訳が困難になっています。
このギャップに対応するために、DEN-CORE国際デルファイ合意プロジェクトでは、デング熱臨床試験のコアアウトカム測定セット(COMS)が作成されました。『The Lancet Infectious Diseases』(Yacoub et al., 2025)に発表されたDEN-COREは、コアアウトカム開発の既定の基準に従って、将来のデング熱試験で使用される最小限の調和されたアウトカムと測定器具のセットを定義しました。本記事では、DEN-COREの合意プロセスと実践的な推奨事項を要約し、医師、試験担当者、政策決定者にとっての影響を強調します。
