ハイライト
この研究では、成長分化因子-15(Growth Differentiation Factor-15, GDF-15)が外来がん患者の静脈血栓塞栓症(VTE)リスクの有意な基線予測因子であることが確認されました。さらに、基線でのN末端B型ナトリウム利尿ペプチド(N-terminal pro-B-type natriuretic peptide, NT-proBNP)とC反応性蛋白質(C-reactive protein, CRP)の上昇が、臨床的に重要な出血のリスクが高いことが独立して関連していることが明らかになりました。特に注目すべきは、治療開始後1か月以内に高感度トロポニンT(high-sensitivity troponin T, hs-TnT)が動的に増加すると、VTEリスクがほぼ2倍になることが示されたことです。これらの知見に基づいて、化学療法を受けている患者の個別化されたリスク評価を改善するための臨床的ノモグラムが開発されました。
