長期生存のハイライト
局所進行食道扁平上皮癌(ESCC)の管理は、胸部腫瘍専門医や外科医の間で長年議論の的となっています。従来、術前化学放射線療法(NCRT)に続いて手術を行うことが標準的な治療法とされてきました。これは、CROSS試験などの画期的研究により大きく影響を受けました。しかし、四川省腫瘍病院で行われた最近の単施設前向き第3相無作為化臨床試験は、このパラダイムに対する新たな視点を提供しています。本試験では5年以上にわたって患者を追跡し、NCRTに続いて手術を行った患者群と、手術後に術後補助療法(AT)を行った患者群の全生存率(OS)や無病生存率(DFS)に統計的に有意な差は見られませんでした。
試験の主要な知見としては、NCRT群の5年間OS率が59.2%、AT群が59.6%でした。同様に、5年間DFS率はそれぞれ53.1%と56.5%でした。集計データは両群の同等性を示唆していますが、重要なサブグループが現れました。NCRT後に病理学的完全奏効(pCR)を達成した患者は、5年間OS率が76.5%と著しく良好な結果を示しました。これは、NCRTが特定のレスポンダー群に対して非常に効果的である一方で、すべての患者に対して手術+術後補助療法よりも一貫して優れているわけではないことを示唆しています。
