ハイライト
- REPAIR研究は、会陰切開術および第二度裂傷に対する予防的抗生物質の二重盲検プラセボ対照無作為化試験です。
- 抗生物質群とプラセボ群の全体的な創部合併症に有意差は見られませんでした。
- 抗生物質予防により、臨床的に重要な創部合併症が有意に減少しました（9% 対 17%; P=0.01）、必要治療数（NNT）は12でした。
- 抗生物質の使用は、追加の抗生物質治療の必要性が少なく、自己報告の健康状態が改善され、創部裂離のサイズも小さくなり、重大な有害事象はありませんでした。
研究背景
会陰切開術は、出産時に膣口を拡大するために行われる外科的手術であり、第二度会陰裂傷は一般的な産科外傷で、産後回復を複雑にする可能性があります。これらの創傷は感染、治癒遅延、創部裂離などのリスクがあり、不快感が長引くことや医療ニーズが増加する可能性があります。予防的抗生物質は、一部の手術状況では感染の予防に効果があることが証明されていますが、会陰切開術や第二度裂傷後のルーチン使用については、抗生物質耐性、副作用、および効果の大きさの不明確さから議論が続いています。REPAIR研究は、このギャップを埋めるために設計され、予防的抗生物質投与がこれらの一般的な産科外傷後の創部合併症のリスクを低減するかどうかを厳密に評価することを目指しました。
研究デザイン
REPAIR試験は、デンマーク首都圏の大学病院で実施され、2023年3月から12月まで分娩時に会陰切開術または第二度会陰裂傷を経験した442人の女性が対象となりました。除外基準は慎重に適用され、最近の抗生物質使用、試験薬へのアレルギー、非デンマーク語話者、帝王切開、会陰切開術の延長などが対象外となりました。参加者は、コンピュータ生成の割り付けを使用して、アモキシシリン（500 mg）とクラブラン酸（125 mg）の3回投与またはプラセボを、産後6時間以内に開始し、8時間ごとに繰り返すように無作為に割り付けられました。
研究は、参加者、医師、および指揮委員会に対して厳格な二重盲検を維持し、産後4〜14日後に創部の結果を評価するためのフォローアップが行われました。主要評価項目は全体的な創部合併症であり、二次評価項目は、おそらく重症度や追加の介入が必要な場合を定義する臨床的に重要な創部合併症でした。
主要な知見
フォローアップを完了した433人の女性のうち、抗生物質群では全体的な創部合併症が22%、プラセボ群では29%で報告されました。この差は統計的に有意ではありませんでした（P=0.10）。リスク差は-7.2%（95% CI -15.4% to 0.8%）、相対リスクは0.75（95% CI 0.54 to 1.04）で、合併症が少ない傾向はありますが、決定的な全体的な利益を確認するのに十分な証拠はありませんでした。
しかし、臨床的に重要な創部合併症——おそらく感染や創部裂離を要する臨床的介入を表す部分——に焦点を当てると、抗生物質群では有意に発生率が低下していました：9% 対 プラセボ群の17%（P=0.01）。これはリスク差-8.0%（95% CI -14.3% to -1.8%）、相対リスク0.52（0.31 to 0.88）に相当し、抗生物質により約48%の臨床的に重要な創部問題が減少することを示唆しています。計算された必要治療数（NNT）は12（95% CI 7 to 56）で、12人の女性が予防的抗生物質を投与することで、1人の臨床的に重要な創部合併症を予防できるということを意味します。
探索的評価項目もこれらの知見を支持しており、予防的抗生物質を受けた女性は自己評価の健康状態が良くなり、追加の抗生物質治療が必要となることが少なく、創部裂離が発生した場合でもその範囲が狭かったことが示されました。重要的是，没有报告任何与抗生素相关的严重不良事件，这强调了在该人群中干预的安全性。
专家评论
REPAIR试验提供了重要的随机证据，解决了产科护理中的一个临床显著问题：常规使用预防性抗生素是否能改善会阴切开术或第二度裂伤后的结果。整体创部合併症在统计上没有显著差异，可能反映了包括轻微和自限性创部问题，这些问题是临床上不重要的。临床上重要的创部合併症明显减少，突显了抗生素在预防严重感染或创部裂离方面的潜在针对性益处。
这些发现与生理学上的合理性一致，因为产后会阴伤口可能特别容易受到多种微生物污染，及时的抗菌药物预防可以潜在地减少细菌负荷和炎症，促进更好的愈合。研究的严格设计，包括严格的盲法、最小化偏倚和稳健的终点，增加了对结果的信心。
研究的局限性包括单中心设计，可能影响其普遍性，以及仅短期随访，仅捕捉早期创部结果。一些感染风险较高的患者群体（如免疫功能受损、糖尿病患者）未单独分析，需要进一步研究。此外，抗菌药物管理的担忧要求在效益和耐药性及副作用的风险之间取得平衡，主张选择性而非普遍使用抗生素。
目前，国际上关于会阴切开术和会阴裂伤后预防性抗生素使用的产科指南各不相同，通常建议根据临床风险因素选择性使用。REPAIR试验支持在有临床上重要的创部合併症风险的妇女中考虑将预防性抗生素作为标准护理，特别是在能够获得随访和治疗资源的情况下。
结论
REPAIR随机对照试验表明，预防性阿莫西林-克拉维酸在减少会阴切开术或第二度会阴裂伤后的临床上重要的创部合併症方面是安全且有效的。尽管在整体创部合併症方面没有显著益处，但临床上重要的感染和裂离的大幅减少表明，应考虑将抗生素作为产後护理的一部分，以增强创部愈合并减少发病率。需要进一步的多中心研究来确认这些发现，优化患者选择，并定义最佳实践，以在效益与抗菌药物管理原则之间取得平衡。
资金和试验注册
该研究未报告严重不良事件，并在Clinical Trials Information System (euclinicaltrials.eu) 注册号为2022-501930-49-00，以及在ClinicalTrials.gov (NCT05830162) 注册。
参考文献
Perslev K, Klarskov N, Bergholt T, Jangö H. Risk of infection and wound dehiscence after use of prophylactic antibiotics in episiotomy or second degree tear (REPAIR study): single centre, double blind, placebo controlled randomised trial. BMJ. 2025 Oct 29;391:e084312. doi: 10.1136/bmj-2025-084312. PMID: 41161737; PMCID: PMC12570273.
