大腸がんの四大初期症状:注意すべきこと

大腸がんの四大初期症状:注意すべきこと

大腸がん(結腸がん・直腸がん)は、早期に発見されれば5年生存率は非常に高くなりますが、進行すると予後は悪化します。日常的に見られる便通の変化(下痢・便秘・腹痛など)を軽視せず、持続する変化を早めに確認することが重要です。

一、代表的な4つの症状
下痢(頻回の軟便)
普段と違って1日に何度も下痢が続く、あるいは便の性状が急に変化した場合は注意が必要です。腫瘍が局所で潰瘍化したり炎症を起こすと腸のぜん動運動が刺激され、排便回数が増えることがあります。

便秘
便秘もまた局所の問題を示すことがあります。腫瘍の増大が腸管を狭めると便が通りにくくなり、腸内細菌バランスの乱れによっても便秘が生じます。数週間以上にわたって排便が極端に少ない場合は受診を検討してください。

便の形状変化
通常は成形された円筒形の便が、細くなったり扁平になったりするのは腸管内の狭窄を示唆します。特に直腸に近い部位の病変では便が潰されて細くなることがあります。

血便
鮮血(赤い血)が便に混ざる、あるいは排便後に出血がみられる場合は要注意です。痔と血便の区別は重要で、血が伴うだけでなく便の性状変化や粘液、残便感、体重減少などがあれば大腸がんの可能性が高まります。

二、診断と治療
症状が続く場合は医療機関で診察を受けてください。便潜血検査(FIT)や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が基本的な検査です。治療は病期により異なり、早期では手術で根治が期待できます。進行がんでは手術のほか化学療法、放射線療法、分子標的薬や免疫療法などを組み合わせます。

予防とスクリーニング
スクリーニング検査は早期発見に有効です。一般的にはリスクのない成人は45歳前後から検査を始めることが推奨される場合が多く、家族歴や炎症性腸疾患がある場合はさらに早期からの検査が必要です。生活習慣の改善(食物繊維の多い食事、運動、禁煙、節度ある飲酒)も重要です。

最終的なまとめ
持続する便通の変化、便の形状変化、または任何の直腸出血は無視できない兆候です。初期評価(プライマリーケアでの評価と適切なスクリーニングテスト)から始まる早期診断が、大腸がんを完治可能な段階で発見できる可能性があります。疑問がある場合は、医師に相談し、適切な評価と個別のアドバイスを受けましょう。

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